2006年10月30日(月) 00時00分

ベルル問題　２００人が「被害者の会」（朝日新聞）

　　四国４県で無認可共済を運営していた「ベルルライフサービス」が経営破綻（は・たん）した問題で、高知弁護士会の消費者問題対策委員会（委員長＝参田敦弁護士）は２９日、契約者を対象とした説明会を高知市の高知弁護士会館で開いた。説明会では、契約者ら約２００人が「被害者の会」を結成。弁護士らは近く県警へ告訴または告発する考えを明らかにした。

　　説明会には弁護士６人が出席。法的手段について、同社を詐欺容疑で刑事告訴すること、同社幹部を業務上横領の疑いで刑事告発することのほか、同社や幹部に対する損害賠償請求、それに先立つ財産の保全処分、契約者からの破産申し立てなどの「民事責任」を問うことなどが考えられると話した。

　　また、参加者からの「いつ解決するのか」「被害の弁償はあるのか」などの質問に対しては、「時間はかかるだろう」「会社に資産があるかどうかが問題だ」などと答えた。

　　弁護士らは５〜１０人からなる弁護団を近日中に編成。この日、被害者の会の世話役を引き受けた８人の委任状が準備でき次第、県警へ訴えたいとしている。

　　世話役となった高知市の男性（６９）は「弁護士とも相談して進めたい。こういう会社を野放しにしてきた行政の責任もあるのではないか」と話した。

http://mytown.asahi.com/kochi/news.php?k_id=40000000610300002