2006年10月30日(月) 18時58分

ハーマンプロの乾燥機でまた火災　２度にわたる改修後（朝日新聞）

　「ハーマンプロ」（大阪市）が製造した浴室暖房乾燥機で火災が相次いだ問題で、経済産業省は３０日、新たに火災が１件起き、計６件になったと発表した。同社などはこれまで２度にわたって問題の機種の改修をしており、今回は対策を施した後の製品だった。同省は事故原因の究明などの報告を同社などに命じた。

　火災のおそれがあるのは、同社が製造し、東京ガス、大阪ガス、ノーリツ、ハーマンの４社がそれぞれのブランドで販売した六つの型式。同省などによると、新たな火災は今月２８日、大阪府のマンションで起き、浴室の天井などが焼けた。

　問題の機種をめぐっては今年６月、火災が３件相次いでいることを各社が公表。中継線を傷つけたことが原因とみられ、１２万台余りを対象に中継線の交換などをした。しかし、８月になって改修済みの製品で火災が２件続いた。基板の高温部分に配線が接触したことが原因とみられ、８万台近くに対策を施した。

　今回はこの２通りの改修を終えた製品で火災が起き、基板そのものから発火した可能性があるという。各社は発熱しない基板に交換するなど改めて改修する。

http://www.asahi.com/national/update/1030/TKY200610300266.html