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2006年10月30日(月) 22時21分

携帯契約停止、他社への転出処理が発端 孫社長が謝罪朝日新聞

 番号持ち運び制によって携帯電話会社を変更する契約業務を2日続けて停止したソフトバンクモバイルの孫正義社長が30日夕、緊急に記者会見し、システムの障害で利用者や同業他社に迷惑をかけたことを陳謝した。障害の原因については、他社へ乗り換える転出の処理が滞ったことがきっかけになったと明らかにした。再発防止策については、混雑する時間帯は持ち運び制以外の受け付けを制限することなどを説明した。

口を真一文字にして記者の質問を聞くソフトバンクモバイルの孫正義社長=30日午後6時44分、東京都千代田区で

記者会見の最後に頭を下げて謝罪するソフトバンクモバイルの孫正義社長(左)と阿多親市専務執行役=30日午後7時51分、東京都千代田区で

 孫氏は「私どものお客様だけでなく、他社にもご迷惑をかけた。おわびする」と述べた。同時に、定額制プランに加入した場合の他社への通話料を、30秒あたり最大30.45円(税込み)から一律21円に値下げすることも発表した。

 この日の会見によると、28日の障害の発端は、他社へ移る利用客の扱いだった。家族割引の制度が他社と異なるために、契約解除のデータ処理が円滑にできず、システム上で他社からの催促が殺到した。ソフトバンクは「きっかけは転出だった。(転出処理が)たまりだしたところに、料金プランの変更などの申し込みが重なり、逼迫(ひっぱく)した」(阿多親市・専務執行役)としている。29日には能力を増強したものの、それでも処理が間に合わなかったという。

 障害の再発を防ぐため、今後はNTTドコモ、KDDI(au)との間の契約の切り替え業務を独立させる。11月5日までは、混雑時間帯では番号持ち運びの業務を優先させることに加え、11月1日から5日にかけて契約変更の受付なども見合わせる。

 総務省はソフトバンクモバイルに対して、週内に具体的な再発防止策を報告するよう求めていた。

http://www.asahi.com/business/update/1030/130.html