2006年10月30日(月) 00時00分

ソフトバンク ２日連続で契約停止 （東京新聞）

　携帯電話の契約申し込みが殺到し、前日に契約業務を停止したソフトバンクモバイルは二十九日、全国の店舗でいったん受け付けを再開したが、事務処理が追いつかず同日午後に再度停止した。利用者を管理するシステムの不備が原因とみられる。　

　再停止したのは携帯の番号継続制度に絡んだ契約。二日連続で契約の受け付けができなくなり顧客の混乱を招いたことで、制度利用者の受け入れに向けた同社の見通しと準備の甘さに批判の声が上がりそうだ。

　二十四日にスタートした番号継続制への信頼は運用するＮＴＴドコモとＫＤＤＩ（ａｕ）を含めた大手携帯会社三社の一角のシステム障害で大きく揺らいだ。事態を重視した総務省は二十九日、ソフトバンクモバイルに原因究明を指示した。

　ＮＴＴドコモとＫＤＤＩも二十九日、契約停止に伴いソフトバンクモバイルとの間で番号継続制の運用ができなくなったため、同社に対し「システムの信頼性に疑念を抱いている」として、原因究明や抜本的な対策の実施を連名で申し入れた。同社は、三十日以降の受け付けについてはドコモやＫＤＤＩと協議して決める方針。番号継続制をめぐっては、携帯会社間での転入、転出の受け付け作業が増えるのを見越し、携帯各社は事前予約の実施などでトラブル回避を図った。しかし、ソフトバンクモバイルは加入者間の通話やメールを無料とする新料金プランを直前に発表したため顧客が集中、事務処理が追い付かなかったようだ。

　同社は「顧客に迷惑を掛けてしまった。人員やシステムを増強するなど対策を考えたい」としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061030/mng_____sya_____009.shtml