2006年10月30日(月) 11時59分

住友重機元従業員のじん肺訴訟、会社に２億支払い命令（読売新聞）

　住友重機械工業（本社・東京）の神奈川県横須賀市内の元従業員と遺族計１６人が、じん肺や悪性中皮腫になったのは造船工場での石綿などの粉じん対策が不十分だったためとして、会社側に総額３億９６００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が３０日、横浜地裁横須賀支部であった。

　高柳輝雄裁判長は「被告の対策と措置は不十分だった」と、会社側の安全配慮義務違反を認め、原告全員に総額２億１３４０万円を支払うように命じた。

　支払い金額は、原告全員に対し、裁判所が示した和解金額（会社側が拒否）に、弁護士費用としてその１割が加えられた。

　造船関連の石綿じん肺集団訴訟での判決は、２００２年、横浜地裁横須賀支部が国に総額約２億３１００万円の支払いを命じた米海軍横須賀基地を巡る訴訟に次ぎ２例目。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061030-00000303-yom-soci