2006年10月28日(土) 16時01分
被爆体験：ネット中継 長崎→茨城、中学生に語り部・和田さん ／長崎（毎日新聞）
長崎平和推進協会継承部会員（語り部）で長崎電気軌道ＯＢの長崎市江里町、和田耕一さん（７９）が２７日、長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館でインターネット中継を使い、茨城県つくば市立の２中学校の約６０人に被爆体験を語った。
学徒動員で路面電車の運転士だった和田さんは、爆心地から約３・５キロの営業所内で被爆。原爆で目玉が飛び出した後輩が「僕は何もしとらん」と言い残して亡くなったことなどを語った。
生徒は、原爆で失って一番悲しかったものなどを質問。和田さんは、親友や子どもたちの死が一番悲しかったと答え「これからも平和を願う気持ちを大事に頑張ってください」と呼びかけた。
中継は祈念館と推進協が０４年度に始めたインターネットの会議システムを利用した平和学習「ピースネット」を使った。【長澤潤一郎】
１０月２８日朝刊
（毎日新聞） - 10月28日16時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061028-00000222-mailo-l42