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2006年10月28日(土) 17時01分

ベルル共済:営業停止1週間 相談460件に 経営実態の把握はかどらず /香川毎日新聞

 四国4県で不特定多数の会員に共済や保険などの商品を販売していた「ベルル生命医療保障共済会」(本部・徳島市)が突然、経営を停止して1週間が経過した。金融庁は同会に対し業務停止命令を出し、経営実態の把握を進めているが、実質経営者だった創業者の男性が死亡したこともあり、作業ははかどっていない。各県の消費生活センターや警察、弁護士会などには「掛け金は払い戻されるのか」「これからどうなるのか」など、これまでに会員らからの相談が計約460件寄せられている。【徳島、高知、松山、高松支局】
 ◇県内は少なく−−百十四銀など引き落とし対策
 ◆徳島◆
 約270件の相談があった徳島県は徳島財務事務所や徳島市、県警などと連絡会議を設置。一方、10月分掛け金が同会の口座(阿波銀行)から自動引き落としされる事態を避けようと、関連会社の役員が同共済会の運営会社「ベルルライフサービス」の入院中の女性役員に引き落としの停止手続きを取るよう求めたが、女性役員が拒否していたことが分かった。
 ◆高知◆
 高知支社(高知市)は独自の判断で社員が出勤、訪れる顧客の相談に応じている。支社側は詳しい経緯を知らされておらず、掛け金の引き落とし停止を呼び掛けるのが精いっぱい。被害者会の設置を求める声が出たため、氏名や連絡先などを書き込む名簿を置いたところ、300人以上が名を連ねた。支社長代理は「迷惑をかけたのだから一つでもお客さんの気持ちに応えたい」と語る。27日には県や県警などが連絡会議を設立した。
 ◆香川◆
 高松市亀井町のビル5階にある高松支社には「誠に勝手ながら、当社都合により当分の間、閉めさせていただきます」との紙が張られ、扉は鍵が掛かったまま。26日にフリーペーパーの配送に来た男性(44)は「先月来た時には変わったところはなかったのに」と困惑気味。
 ビルの所有会社によると、支社は約5年前から入居。2年ほど前から賃料を滞納するようになった。同社の男性役員(31)は「20日朝、看板を撤去したと聞いている。何の連絡もない」と憤る。先月5日に4月分が振り込まれたが、5〜9月分は未払いという。
 県内での相談は今のところ少なく、県弁護士会も「被害者からの相談は把握していない。他県の状況も見ながら対応を考える」としている。
 百十四銀行や香川銀行は、四国財務局からの要請に応じ、顧客の口座から自動引き落としされないよう対策を取った。
 同局理財部の松永尚之・金融監督第1課長は「特定保険業の認可は共済会に出しているが、業務は運営会社のベルルライフサービスがしていたようだ。実態把握のため、複数の人物から任意での聴取を進めている段階」と説明している。
 ◆愛媛◆
 松山支社(松山市)は、事務所入り口に「閉鎖のお知らせ」と書かれた紙が張られ、無人。県消費生活センターにあった36件の相談者の大半が報道で破たんを知り、電話をかけてきたという。

10月28日朝刊
(毎日新聞) - 10月28日17時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061028-00000272-mailo-l37