悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年10月27日(金) 00時00分

巨大ファンド不明朗取引 SBI申告漏れ 「白馬の騎士」で注目 中日新聞

 巨額の申告漏れを指摘された投資会社「SBIホールディングス」。ニッポン放送株をめぐるフジテレビとライブドアの株争奪戦では、フジテレビを助ける「ホワイトナイト(白馬の騎士)」として名乗りを上げ、注目を集めた。だが本業の投資事業をめぐって東京国税局から、自民党参院議員との間に不明朗な株取引があったと指摘された。SBIは修正申告に応じたが、議員は「私が設立した会社への純粋な投資行為。(公認候補となった)私との関係で、投資ではないと認定されたなら不本意だ」と話している。

 SBIが運営する投資ファンド「ソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド」は、国内のインターネット関連企業を中心に投資を行っており、今年3月期で投資先の企業は107社に上る。投資残高は約390億円、時価純資産額は約2450億円にも上る巨大ファンドだ。

 同ファンドが議員から株を購入したのは、2001年7月施行の参院選の公認候補に決まった直後の2000年12月。その8カ月前に設立されたインターネット関連会社の株だった。

 議員は会社設立後、森喜朗元首相の外交スタッフとして、沖縄サミットや国連ミレニアムサミットなどに随行しており、SBIグループの関係者は「政治家を目指していたことは知っていた」と話す。しかし、株購入は投資ではなく資金提供だと認定されたことについては「当選しても(SBIが)何らかの便宜を図ってもらう必要はない。利益供与する動機がどこにあるのか」と反論した。

 議員も国税当局の認定に不満を訴える。

 「会社をつくるに当たって、興味を持ったのがたまたまSBIだった。SBIからの出資は、会社設立の約1年前から交渉してきたことだ。そのときには、選挙に出るとは思っていなかった。私との関係で、投資ではないという認定を受けたのなら不本意だ」。また、ファンドが議員個人の保有株を購入したことについても「『買ってくれ』と言って買ってもらったわけではない。株の買い取りは、参院選の公認候補になる前から決まっていた」と話した。

 元SBI関係者は当時を振り返り「議員になると分かったとき、投資先の会社の事業はどうなるのかと心配になった。投資した資金が選挙資金に使われても困るので使途を調べたが、出資した金は事業に使われていた」と説明している。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061027/mng_____sya_____012.shtml