悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年10月27日(金) 12時16分

明星食品にTOB 米系投資ファンド、敵対的買収発展も朝日新聞

 米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドは27日、「チャルメラ」で知られる即席めんメーカーの明星食品(東証2部上場)に対し、株式の公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。明星食品の永野博信社長は「賛同できない。これから対応策を検討する」としており、敵対的買収に発展する可能性もある。

 TOB期間は27日から11月27日まで。明星食品株を26日の終値(609円)より14.9%高い1株700円で買い付け、全株式の取得を目指す。TOBの下限は定めず、応募株式はすべて取得する。全株取得した場合の買収額は298億円。

 スティールは03年に明星食品の筆頭株主となり、現在は発行済み株式の23.1%(議決権ベース)を持つ。これまでも企業価値向上策として、経営陣による企業買収(MBO)などを提案してきた。しかし経営陣に拒否され、株価が割安と判断してTOBに踏み切った。今後、いったん上場を廃止し、企業価値を高めて再上場などで利益を得る狙いとみられる。

 スティールは03年、金属加工油剤大手のユシロ化学工業や毛織物染色大手のソトーに敵対的TOBを仕掛けたほか、サッポロホールディングスやアデランスの筆頭株主。一方、明星食品はM&Aコンサルティング(村上ファンド)に株を買われた時期があった。05年9月期の連結売上高は760億円。

http://www.asahi.com/business/update/1027/116.html