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2006年10月26日(木) 12時02分

投資会社元社長を詐欺容疑で逮捕 被害300億円超か朝日新聞

 投資会社「ジェスティオン・プリヴェ・ジャポン」(GPJ、05年7月に自己破産手続き開始)が、外国為替取引による架空のもうけ話で出資者から約2億5000万円をだまし取ったとして、警視庁は26日、同社元社長秦右時容疑者(43)=東京都台東区東上野4丁目=を詐欺容疑で逮捕した。GPJは昨夏までの約3年間に全国の約1600人から総額約320億円をだまし取ったとみられ、同庁は事件の全容解明を進める。

 捜査2課の調べでは、秦容疑者は05年4月、東京都港区の会社役員の女性(63)と息子(42)に対し、ドルやユーロの為替レートを利用した資金運用で「3カ月後には27%の利益が上がる」と架空の投資話を持ちかけ、計約2億5000万円をだまし取った疑い。容疑を認めている。

 GPJは02年9月に設立。秦容疑者は初め関西地方の資産家を中心に口コミで出資者を増やし、05年1月には本店を東京・丸の内に移転。カリブ海クルーズを企画し、有名俳優を広告塔に使うなどして、主に富裕層をターゲットに出資者を広げていた。配当金の支払いが滞り出資者の反発が強まると、昨年7月から行方をくらましていた。

 だまし取った約320億円のうち、出資者への返金に約200億円、カリブ海クルーズの費用など会社の維持費に約30億円を充て、少なくとも30億円以上を絵画や宝飾品の購入など私的な用途に使ったとみられている。

http://www.asahi.com/national/update/1026/TKY200610260179.html