悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年10月26日(木) 10時51分

「5年前にも1億円」ハザマ関係者供述 和歌山談合事件朝日新聞

 和歌山県発注のトンネル工事をめぐる談合事件で、元常務ら3人が競売入札妨害容疑で逮捕された準大手ゼネコン「ハザマ」(東京)の関係者が大阪地検特捜部の調べに対し、5年前に受注した別のトンネル工事で、ゴルフ場経営会社元代表の井山義一容疑者(56)=同容疑で逮捕=に約1億円を支払ったことを認める供述をしていることが25日、わかった。同社は談合容疑の対象となった工事受注後にも5900万円を渡しており、特捜部は、同社から井山容疑者への資金提供が慣例化していたとみている。

 関係者によると、ハザマが約1億円を提供したとされる工事は、同県が01年11月7日に入札を実施した「花園美里線道路改築(仮称・地蔵トンネル)工事」(予定価格約23億1200万円)。7共同企業体(JV)が参加し、ハザマが中核となったJVが22億5300万円で落札した。予定価格に占める落札額の割合(落札率)は97.4%だった。

 ハザマ関係者は特捜部の調べに対し、この工事でも業界内の談合があったことを認めたうえで、「受注後、井山容疑者に約1億円を支払った」と説明。資金提供の趣旨については「井山容疑者に金を払えば受注がうまくいくと思った」と供述したという。これに対し、井山容疑者は「資金提供は受けていない」と否定しているという。

 逮捕容疑となった「平瀬トンネル道路改良工事」(04年11月入札)では、井山容疑者が業界内の談合を仕切ったとされる大手ゼネコン「大林組」の幹部(64)にハザマのJVが受注できるよう要求し、受注に成功したハザマから5900万円を受領したとみられる。

 ハザマ広報室の話 捜査中のため、コメントできない。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610250081.html