2006年10月26日(木) 12時01分

佐賀市：２職員を減給処分　吸い殻投げ捨て、ＰＣ私用に　／佐賀（毎日新聞）

　佐賀市は２５日、公用車からたばこの吸い殻を投げ捨てたとして、市農業委員会の小笠原千春・事務局長（５４）を同日付で１０分の１の減給３カ月の懲戒処分とした。また、勤務時間中にパソコンを私用に使っていた建築課の男性主任（３２）を１０分の１の減給２カ月とした。
　市によると、小笠原局長は９月２８日、同市三瀬村に公用車で向かう途中、２カ所で吸い終わったたばこの吸い殻を窓から路上に捨てた。後続車の市民が目撃し、ナンバーとともに市に連絡して発覚した。同事務局長は３月にも公用車から吸い殻を投げ捨てて市民に目撃されており、厳重注意を受けていた。
　公用車内は０３年５月から禁煙となり、市の条例では罰則はないが、たばこの吸い殻などの投棄を禁じている。市は、事務局長が管理職の立場にありながら法令に反する行為を繰り返し、市民の信用を失墜させたとして処分を決めた。事務局長は「申し訳ない」と話している。
　一方、男性主任は市から貸与されたパソコンで勤務時間中にインターネットのアダルトサイトなどに接続し、昨年秋と今年６月にパソコンがウイルスに感染。同３月には大容量の画像のダウンロードを試み、市役所内で職員が使うネット接続が一時停止する事態も招いた。部・課長ら上司４人も厳重注意とした。
　秀島敏行市長は記者会見で「市民の信頼を損なう行為で、怒りを感じる。市民には大変申し訳ない。二度とないよう厳重に対処したい」と話した。【姜弘修】

１０月２６日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000147-mailo-l41