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2006年10月23日(月) 00時00分

SCR(えすしーあーる)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 スクリーンセーバーのファイルが持つ拡張子ですワン。拡張子というのは、「monita.txt」というような、ファイル名にくっついているピリオドのあとの部分のことです。

 スクリーンセーバーというのは、未使用の状態が長くなったときに、モニタ上にアニメや文字を表示してディスプレイの焼きつきを防止するソフト。『AfterDark』という羽の生えたトースター(フライングトースター)が飛び交うソフトで一躍有名になりました。

 CRT(ブラウン管)ディスプレイでは、静止画が長い時間表示されたままになっていると、画面にその絵が焼きついて取れなくなってしまうので、よく使われていました。液晶モニタでは焼きつきが発生しないような仕組みになっているのであまり必要がありませんワン。

 して、なぜわざわざこの拡張子をクローズアップしたかというと、スクリーンセーバーのファイルに偽装した暴露ウイルスがあるからです。

 「***.exe」という拡張子のファイルはプログラムの実行ファイルであり、むやみにダブルクリックすると危険だということは、広く知られていると思いますワン。実は「***.scr」というファイルも、exeファイルと同様の実行ファイルなのです。

 exeほど知られていないので、「これってなんだっけ?」とダブルクリックしてしまう人が多く、scrの拡張子を持つ暴露ウイルスに引っかかる人が後を絶ちません。

 話題になる機会は減りましたが、いまだに暴露ウイルスは猛威を振るっているのです。「***.scr」のファイルの取り扱いにも十分注意したいものです。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20061023nt08.htm