2006年10月21日(土) 19時01分
長崎・諫早湾干拓事業：差し止め訴訟 来年２月２日に進行協議 ／佐賀（毎日新聞）
◇裁判官が現場視察
有明海沿岸の漁民らが国営諫早湾干拓事業（長崎県）の工事差し止めを求めた訴訟の第２６回口頭弁論が２０日、佐賀地裁であり、２月から続いていた研究者の証人尋問を終えた。弁論後の進行協議で来年２月２日、裁判官を伴い、有明海の現場で進行協議を実施することを決めた。
原告弁護団の馬奈木昭雄団長によると、原告側が以前から裁判官に現場視察を要請。１１月２４日の実施を求めていたが、国側が「準備に３カ月は必要」とし、来年２月２日に決まった。乗船して海上を巡る予定で、ルートは未定。現場検証ではなく、現場で進行協議という名目だが、馬奈木団長は「裁判官に現場を見てもらうことに変わりはない」と述べた。
研究者の証人尋問は原告側が６人、国側は１人を立てた。原告側証人が９７年の堤防閉め切り後の海況悪化や、中長期開門調査の必要を証言したのに対し、国側証人は赤潮と諫干との関連を否定した。今後、漁業者らの本人尋問に移る。【姜弘修】
１０月２１日朝刊
（毎日新聞） - 10月21日19時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061021-00000312-mailo-l41