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2006年10月21日(土) 16時00分

不正アクセス:1000万円詐取 個人情報防御できず /栃木毎日新聞

 ◇暗証番号、ソフトで入手
 銀行のインターネットサービスで真岡市内の男性の預金約1000万円を不正に引き出していたとして、不正アクセス禁止法違反や電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕された埼玉県川口市、無職、冨永貢被告(34)。事件は、重要な個人情報のネット流出が依然、防御できない現状を浮き彫りにした。冨永容疑者は同様の手口で、栃木、長野、石川各県で不正アクセスを繰り返し、被害総額は計約1150万円に上るとみられる。また、青森県内の男性の口座から約30万円を詐取した疑いで、青森県警も追及する方針。【山下俊輔】
 県警生活環境課などの調べでは、冨永容疑者は真岡市内の男性会社員(40)のインターネットサービス用のID・暗証番号をファイル交換ソフトで入手。会社員になりすまし、計116回にわたり不正アクセスし、預金計999万2000円を不正に購入した別口座に振り込み、引き出した疑い。
 冨永容疑者の送金先は計約20口座に上っており、不正に入手した複数の架空口座に小分けして送金することで、身元の特定を困難にしようとしたとみられる。振り込んだ現金は、コンビニエンスストアのATM(現金自動受払機)から、10万〜50万円ずつ引き出していた。
 県警によると、被害に遭った会社員は、みずほ銀行(本店・東京)のインターネットバンキングを利用していた。サービス用のIDと暗証番号を自宅のパソコンに保存していたが、米国製ファイル交換ソフト「ライムワイヤー」を介して流出したという。同ソフトは家族が利用しており、ソフトの初期設定を誤ったことが流出の原因とみられる。県警は今後、冨永容疑者の暗証番号などの入手方法を詳しく調べる方針。

10月21日朝刊
(毎日新聞) - 10月21日16時0分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061021-00000173-mailo-l09