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2006年10月21日(土) 18時24分

ベルル共済営業停止読売新聞

掛け金35億円集め 「破格金利」 資金繰り悪化か

 四国4県で共済事業を展開している「ベルル生命医療保障共済会」(徳島市東大工町)が20日、突然、営業を停止した。介護医療やがん、年金などに関する独自の商品を販売している無認可共済で、民間信用調査会社によると、掛け金などで約35億円を集めたとみられる。各種資格取得講座を開設している関連会社の「ベルルライフサービス」もこの日、営業を停止、これらの事業を含めた負債総額は40億円以上という。四国財務局徳島財務事務所が実態調査を始めた。

 同共済会は1999年から50〜60歳代を中心に共済商品の販売を始め、2005年からは社債も販売。00年ごろから県消費者情報センターには「破格に金利が高いが、信用できるのか」などの問い合わせが寄せられていた。高知支社には本社役員から19日に「今日限りで業務はやめ、明日以降は会社に来ないように」と連絡があったという。

 ベルルライフサービスは徳島建設業事務組合として74年に創業し、建設業者相手に保険代理業などを行っていた。共済会は同サービスを母体に発足、同サービスの事業拡大で資金繰りが苦しくなっていたという。

 無認可共済は、農協共済など根拠となる法律がある「制度共済」とは異なって監督官庁がなく、経営状態の把握が難しかったことから金融庁が今年4月、保険業法の規制対象に含めた。9月末までに「特定保険業者」として金融庁への届け出が必要となり、ベルル生命医療保障共済会は9月29日に徳島財務事務所に届け出を済ませていた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news001.htm