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2006年10月21日(土) 17時36分

徳島「ベルル」 無認可共済が営業停止読売新聞

関連会社含め負債40億円超

 四国4県で共済事業を展開している「ベルル生命医療保障共済会」(徳島市東大工町)が20日、営業を突然停止した。介護医療やがん、年金などに関する独自商品を販売している無認可共済で、民間信用調査会社によると掛け金などで約35億円を集めたとみられる。高松市などに支社があり、各種資格取得講座を開設している関連会社「ベルルライフサービス」も営業を停止。これら事業を含めた負債総額は40億円以上といい、四国財務局徳島財務事務所が実態調査を始めた。

 同共済会は1999年から50〜60歳代を中心に共済商品の販売を始め、2005年から社債も販売。00年ごろから徳島県消費者情報センターには「破格に金利が高いが信用できるのか」など問い合わせが寄せられていた。ベルルライフサービスは徳島建設業事務組合として74年に創業、建設業者を対象に保険代理業などを行っていた。同サービスの事業拡大で資金繰りが苦しくなっていたという。

 無認可共済は「制度共済」と異なって監督官庁がなく経営状態の把握が難しかったため、金融庁が4月、保険業法の規制対象に含めた。9月末までに「特定保険業者」として金融庁へ届け出が必要になり、ベルル生命医療保障共済会は9月29日、徳島財務事務所に届け出を済ませていた。

 高松市のベルルライフサービスの支社では「当分の間、閉めさせていただきます」と張り紙が出され、訪れた講座の受講者らが憤りの声を上げた。昨年から司法書士の資格取得で通っていたという同市北浜町の会社員男性(44)は「30万円以上払い込んだ。昨日までたくさん人が来ていたのに。裏切られた思い」と話し、会社員女性(30)は「来年からの講座で教材も受け取っていない」と話し、ぼう然と張り紙を見つめていた。 

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news002.htm