2006年10月21日(土) 16時02分

ベルル共済：営業停止　戸惑う顧客で騒然　高知支社の従業員ら対応に追われる　／高知（毎日新聞）

　四国４県で共済商品などを販売している「ベルル生命医療保障共済会」（本社・徳島市）が突然、営業停止したことが２０日、分かったが、高知支社（高知市南はりまや町１）では、顧客が次々と訪れ、騒然とした雰囲気に。従業員は「何も分からない」と繰り返すばかりで、相談に来た土佐市の主婦（５０）は「お金が戻ってくるか」と戸惑いを隠せない。
　同社は９９年から「介護医療」「年金」「がん」などの共済商品を発売。同支社分の扱いは十数億円といい、会社全体で約３５億円になるという。
　同支社には１９日昼過ぎ、本社から「明日から営業をしないように」と連絡。しかし、同支社は２０日、顧客の相談に応じるため、独自の判断で開店した。林浩也・支社長代理は「大きなお金がなくなっているのは事実。何の説明もなく解約の手続きもできない状態だが、とにかく顧客に返金することが第一」と説明。２３日からも店を開けるという。
　　×　　×　　×
　同支社によると、今月に入り、給付金の支払いが滞るようになったという。それに加え１０日までに社長が死去。翌日には経理担当の常務が倒れ、入院することに。林支社長代理が１２日、入院中の常務を訪れたところ「もう金がない」と告げられた。林支社長代理は１６、１７の両日、徳島県警に相談。今後、告発するか検討するという。【服部陽】

１０月２１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061021-00000219-mailo-l39