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2006年10月19日(木) 00時00分

狭山市モバイルサイト 1日の閲覧1万回朝日新聞

 携帯電話から閲覧できるホームページ(HP)の「モバイルサイト」。数多くある中、狭山市のサイトは人気が高く、1日に1万回近い閲覧がある。市は「サイトを魚屋に見立て、職員が、常に新しい情報を提供することを意識した成果だ」と話している。

 携帯電話で、タウン情報や行政情報の人気サイトが並ぶコーナーに、首相官邸や警視庁などとともに「埼玉県狭山市」が掲載されている。情報の量や早さ、閲覧数などが各社に評価されているためで、人口16万人の一自治体として、閲覧数は群を抜いている。競争が激しい中、「優良サイト」のお墨付きも得た。

 担当の市広報課、宮崎昌美主査(43)によると、「漁師」にあたる各課の職員が情報という「魚」を水揚げし、広報課の「魚市場」で仕分け、それをサイトの「活魚店」に並べるという。「新着情報」は「生きの良さ」が売りとなった。

 イベントの案内や講座の受講者募集などを紹介しているが、1日何度も更新。定員になるなど「使えない情報」はすぐ削除。掲載のタイミングも重視している。

 「給食」も人気コーナーだ。保護者が見るほかに、「家庭で作れるレシピ」も掲載し、若い女性らの人気を呼んでいる。市役所のサイトとはいえ、娯楽性を大事にしている。

 市がモバイルサイトを重視するのは、「災害時に大切な情報伝達の手段になる」ためだ。災害で電話も、パソコンのインターネット接続もできなくなった時、最も有効なのが携帯電話だ。しかし、いざという時に「使い方が分からない」では困る。「普段から利用してもらうことで、万一の時に役立てられる」。そして、それは「住民と行政の距離を近づける」ことでもある。

 市には各課に1人、IT推進員がおり、各課の情報は推進員が作成、管理する。職場全体の「情報発信への意欲の高まり」が人気サイトの原動力だ。宮崎さんは「市民にとって欠かすことのできない生活端末になるよう進化し続けたい」と意気込んでいる。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000610190002