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2006年10月19日(木) 12時40分

元県職員を逮捕へ朝日新聞

県立中央病院に勤務していた元県職員の40歳代の男性が、外部医師への謝金をだまし取ったとして、県が県警へ告訴していた問題で、県警捜査2課と甲府署は、今週末にも男性を詐欺の疑いで逮捕する方針を固めた。県警は容疑の固まった約1300万円について立件するとみられる。

 県は男性が03年5月〜今年3月までの間に、計約1677万円をだまし取った疑いで今年7月末、詐欺容疑で告訴していた。

 県の調査結果によると、男性は病院の財務規則で認められた外部の医師に対する謝金の現金前渡しを悪用。支払い一覧表に医師20数人、延べ115人分の勤務を捏造(ねつ・ぞう)して手術などをしたように見せかけて、その分の謝金をだまし取ったとされる。

 また、男性は知り合いの男性へ借金を返済する際に、知人を医師と偽ることで一覧表に載せ、知人の口座に同病院名義で50万円を6回に渡り振り込ませたとされる。
 男性は出納局管理課の元主査で、02年から4年間、同病院総務課に在籍。男性は県の調べに対して事実を認めており、約1677万円の全額を返す意思を示しているという。

 男性は、98年ごろから私的な飲食代などのために消費者金融から計数百万円を借り、利子の返済に困って着服を思いついたと話しているという。

 この問題は、今年5月末に外部の医師から、出向いた回数と支払われた額が合わないなど謝金の支出に問題があるのではないかとの指摘があり、病院が調査。その過程で、事実が発覚した。

 県は事実を見逃したことについて、謝金の支出に必要な医師の勤務実績を証明する書類が添付されずに決裁されていたことや、医師を無計画に招いた実態の確認や見直しが行われなかったことなどを挙げている。

 この問題で山本栄彦知事は「非常に遺憾なこと」と謝罪し、チェック態勢の改革を行っている。

http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000610190001