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2006年10月18日(水) 00時00分

イチゴ苗1万9千本全滅朝日新聞

 佐賀市大和町のイチゴ農家で約1万9千本の苗が枯れて全滅していたことが17日、わかった。何者かが苗にかける消毒剤に除草剤を混入したとみられ、佐賀署が器物損壊容疑で調べている。

 被害に遭ったのは、ビニールハウス4棟(約23アール)でイチゴを栽培する農業永渕博之さん(63)。9月16日、苗床に行くと葉が黄色くなっているのに気付いた。その後苗を移してビニールハウスに植えたが、根が生えず、親株を含む約1万9千本の苗すべてが枯れた。

 当初は農薬の濃度を間違えたと思ったが、県環境科学検査協会に苗の分析を依頼すると、除草剤に使われる成分「グリホサート」が1キロ当たり1・6ミリグラム含まれていたことが分かった。

 永渕さんは除草剤を使った覚えはなく、苗床のそばにあった消毒剤用の300リットル入りタンクに除草剤が混入され、気付かずに散布した可能性が強いとみている。タンクは屋外に置いたままで、ふたをしていなかった。同6日に消毒剤をかけて出荷した苗に異常はなかったため、その後、混入されたとみられる。

 永渕さんは代わりの苗を植えたが、年内の収穫量は平年の半分以下になる見込み。被害総額は300万円を超えるという。

 JA佐城によると、数年前にも佐賀市などで水稲が除草剤で枯れる被害が数件あった。今回の事件を受け、農家に消毒剤入れを置いたままにしないよう注意を呼びかけた。

 永渕さんは「あまりのショックでイチゴ栽培をやめることも考えた。大事に育てたのに本当に悔しい」と話している。

http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000610180002