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2006年10月18日(水) 00時00分

ソニー充電池 回収900万個規模も 東京新聞

 ソニーは十七日、同社製リチウムイオン充電池の自主回収で、自社製ノートパソコン「VAIO(バイオ)」用電池六万個を国内で回収・無償交換すると発表した。自社製パソコンの電池回収は初めてで、集計中の海外向けを合わせると回収は二十五万個程度に達する見通し。

 週内にも全体の回収数を公表するが、他メーカー分を含めると、最終的には九百万個近い規模に膨らむ可能性も出てきた。

 パソコン主要部品の回収としては前例のない規模となり、ソニーの業績に大きな打撃となることは必至。

 電池回収に伴い消費者やパソコンメーカーの間で混乱が広がることも予想され、ソニー経営陣の責任が問われるのは避けられない情勢だ。

 ソニーが新たに回収を発表したのは、同社製ノートパソコン「バイオ タイプT」シリーズの十二モデル。別売りのバッテリーパックも対象。

 今回の問題では、これまでに米デルやアップルコンピュータ、IBM、中国の聯想(レノボ)のほか、東芝、富士通、日立製作所とシャープが計七百七十四万個の自主回収を決定。

 これにソニーの自社製パソコンでの回収分を合わせると約八百万個に達する。さらに未集計の中国や台湾のパソコンメーカーなどへの販売分が上乗せされると、回収数は九百万個近くになる可能性もある。

 ソニーはデルなどが計五百九十万個の回収を公表した段階では、回収費用は二百億−三百億円との見方を示しており、総数が膨らむことで回収費用はさらに膨らむ。東芝が販売に悪影響が出ているとしてソニーへの損害賠償請求を検討。ソニーからの代替バッテリーの供給が追いつかず、パソコンメーカーに混乱が生じるなどの余波も出ている。

 バイオ用電池の交換は、ソニーのバイオのホームページなどで十一月七日から受け付ける。問い合わせはフリーダイヤル(0120)151133。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20061018/mng_____kei_____005.shtml