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「江崎グリコ」（大阪市）が出した虫歯予防ガムの比較広告を巡り、「ロッテ」（東京都新宿区）が「信用を傷つけられた」として、広告差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決が１８日、知財高裁であった。
塚原朋一裁判長は「広告の内容は虚偽」として、請求を棄却した東京地裁判決を変更、広告差し止めを命じた。
グリコは２００３年５月以降、新製品のガムの販売にあたり、「一般的なキシリトールガムに比べ、約５倍の再石灰化効果を実現した」などとする広告を新聞に掲載。キシリトール入りガムを販売していたロッテ側が反発し、提訴した。
１審は、グリコが広告の根拠とした実験に不合理な点はないとして訴えを退けたが、２審は、裁判で再現実験をすることにグリコ側が消極的だった点を踏まえ、「広告の根拠とした実験に合理性はない」とした。
グリコ側は、既に問題となった広告を新聞に掲載していない。
江崎グリコの話「上告するかどうかは判決文を詳細に検討して判断する」