悪のニュース記事

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2006年10月18日(水) 00時00分

共栄できる?テレビ局と動画投稿サイト読売新聞

テレビが失った「猥雑さ」背負うネット
—— テレビとネットでは、コンテンツに要求される倫理に差があるのでは。

局内でも、ネットと連動することへのスタンスは様々です。クロスメディア的な感覚を持っている人は「露出は得」だと考えるし、「面倒くさい」と考える人も。得だと考える人が非常に増えており、かつてに比べたら極楽です。

田村 日本テレビと第2日本テレビの超えてはいけない「一線」を比べた場合、僕は第2日本テレビの方が厳しいと思います。ネットの一部は行き着くところまで行ってしまい、「安全」とされるサイトと分離しています。それだけに、「安全」とされたサイト、親が子供に見せても良いと考えるサイトで不適当な内容があった場合、ユーザーの反応は放送のケースより明らかに厳しいです。水着グラビアなどがお客さんを集めることは間違いないが、長い目で見るとどうかな、と。ただ個人的には、もともと猥雑だったテレビというメディアが、多メディア化の中で格上げされたという感じもしています。テレビが失ったものはすべてネットが背負い、テレビはそこに触れなくなったのではないでしょうか。

—— 地上波番組で「お題」を出して募集する形式だとバラエティーが主流になりますね。

田村 ジャーナリスティックな視点でも応用はききます。台風で屋根が飛んでしまった隣家の映像は、間違いなくアクセスが集まります。徐々に、報道を含む地上波の色々な番組に動画の投稿は広がっていくと思います。

—— 今後の展開は。

田村 将来的には動画広告を入れさせていただきたいです。Googleも動画広告を入れて販路を広げたいからYouTubeを買収したのだと思います。動画広告が当たり前になると、放送・通信を一体的にスポンサーに提案していくことになります。事実クロスメディアマーケティングを考えているスポンサーが飛躍的に増えています。スポンサーの意識も変わってきています。我々は、スポンサーが自社サイトを持っていることを理解した上で、そこにつなげる提案をしていかなければなりません。宿題ですね。(中村文陽)

第2日本テレビHP http://www.dai2ntv.jp/p/z/index.html

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20061018nt06-1.htm