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2006年10月16日(月) 12時06分

東京地裁で初の「即決裁判」、開廷25分で有罪判決読売新聞

 万引きや不法残留など比較的軽い事件で起訴された被告に、起訴から14日以内に判決を言い渡す「即決裁判」手続きが今月から始まり、16日、東京地裁では初めてとなる即決裁判が行われた。

 第1号となったのは、入管難民法違反(不法残留など)の罪に問われた中国人女性被告(35)の公判。2002年5月に密入国し、都内の飲食店などでアルバイトするなど不法に滞在したとして起訴された。被告が起訴事実を認めた後、高麗邦彦裁判官が即決裁判の適用を決定。開廷から約25分後に懲役2年6月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。

 即決裁判は、刑事裁判を迅速化、合理化する目的で、今月2日から導入された新たな制度。対象は万引きの現行犯や、不法残留、薬物事件の初犯などで、懲役、禁固刑には必ず執行猶予が付く。容疑者が罪を認めて即決裁判に同意すれば、検察官が起訴と同時に裁判所に申し立て、14日以内に初公判が開かれる。

 東京地裁では、制度導入の初日に、入管難民法違反事件の2被告と覚せい剤取締法違反など薬物事件の3被告について申し立てが行われた。16日中に全員が即決裁判により、判決を言い渡される見通しだ。

 東京地裁によると、これまでに計42事件で即決裁判が申し立てられている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061016i203.htm