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2006年10月16日(月) 01時56分

オークション方式、売買低調 カブコム証券の夜間取引産経新聞

 東京、大阪証券取引所の通常取引と同じ競売買(オークション)方式の株式夜間取引がスタートして1カ月がたった。帰宅してから取引したいという個人投資家の要望に応えたものだが、売買は低調。運営主体のインターネット専業大手、カブドットコム証券は、機関投資家との連携などで活性化を図る考えだ。

 私設取引システム(PTS)を活用した、この取引は、カブコム証券が先月15日夜に開始。運営時間は平日午後7時半〜11時で、東証1、2部などに上場する300銘柄を対象としている。

 取引額について、カブコム証券は自社の日中の取引代金のほぼ2割に当たる日額20億円を目標としていたが、実態は予想以上に低迷し、日額平均9000万円強。「注文は結構出ているが、売値と買値が合わず取引が成立しないケースが多い」(雨宮猛常務執行役)という。

 このためカブコム証券は、夜間取引への参加を前提に三菱UFJ証券、ゴールドマン・サックス証券、BNPパリバ証券の3社と協議を開始。3社は年内にも順次取引を始めるという。

 一方、各上場市場の終値での取引という別方式の夜間取引を、5年前から実施しているマネックス証券は、カブコム証券の夜間取引開始に合わせて手数料無料キャンペーンを実施(今月末まで)。夜間取引用に、機関投資家から市場価格より安い値段で売り出される「チャンス銘柄」も増やし、先月15日以降の取引額は1日平均約3億3000万円と、以前に比べて2割程度伸びたという。

 マネックス証券は「競売買方式では買いたい人は終値より安く、売りたい人は終値より高く注文を出すので、取引が成立しにくいと思っていたが、そのとおりの結果が出ている。(当社の)終値という一本値での取引の優位性がはっきりした」(戦略事業部の藤本誠之氏)と強調する。

 SBIイー・トレード証券などネット証券5社が来年初めにも競売買方式で夜間取引を開始する見通しだが、「カブコム証券の現状をみて、5社も慎重になるのではないか」(藤本氏)と指摘している。

(10/16 01:56)

http://www.sankei.co.jp/news/061016/kei002.htm