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2006年10月14日(土) 20時55分

飲酒運転加害者の手記を掲載 警視庁HP内容一新朝日新聞

 飲酒運転防止の関心を高めようと、警視庁はホームページ(HP)上に「一瞬で失うものの大きさ」と題する加害者の手記の掲載を始めた。軽い気持ちでの飲酒が、被害者はもとより自らの家族をも崩壊させてしまう恐怖を知ってもらうのが狙い。8月下旬、児童ら3人が死亡した福岡市の死亡事故以降、同庁のHPへのアクセス件数が急増したこともあり、「関心の高まりを定着させたい」と4年ぶりに内容を一新した。

 加害者の手記は、「飲酒運転NO!」というコーナーに掲載されている。飲酒運転で男性をはねて死なせた受刑者(41)が書いたものだ。

 事故を起こしたのは、仕事の打ち上げの1次会で生ビール、日本酒、焼酎などを飲み、さらに2次会会場のスナックへ車で行く途中だった。「ドン」と何かにぶつかったが、確認せずに立ち去った。

 警察の取り調べで、被害者が死亡したことを知らされた。逮捕、起訴され、そして実刑。被害者やその遺族はもちろん、自分の家族にも苦しみをもたらした。「ドン、という音ですべてがなくなった」と、後悔の念を記している。

 これまでのHPは被害者の手記や違反に対する罰則などを盛り込んだ内容で、アクセス件数は1日平均300〜千数百件で推移していた。しかし、8月25日深夜に起きた福岡市の事故以降、1日平均4000〜6000件まで急増。「社会的関心が高まっている」と考え、加害者の置かれる状況、飲食店や同乗者など周囲の責任を強調する形でコーナーを作り直した。

 交通総務課の扇沢昭宏課長は「ポスターも2種類用意し、ダウンロードできるので、会社などで使って欲しい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1014/TKY200610140260.html