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2006年10月13日(金) 00時00分

起訴から判決 約1年朝日新聞

  女性に陰部を露出して見せたとして公然わいせつ罪に問われた男(48)に、横浜地裁は12日、懲役6カ月執行猶予3年(求刑懲役6カ月)の有罪判決を言い渡した。裁判を迅速に進めるための「公判前整理手続き」が県内で初めて適用されたが、男が無罪を主張していたこともあり、起訴から判決まで約1年かかった。

  判決によると、男は昨年9月10日朝、茅ケ崎市の路上で女子高校生らに陰部を露出して見せた。鈴木秀行裁判官は「目撃者の証言は極めて信用性が高い」と述べた。

  初公判から判決までは約9カ月半で、7回の公判が開かれた。弁護人は「多くの証拠が開示されるメリットがあったが、公判中の証拠提出が制限されるなど被告に不利な点も多かったと思う」と振り返る。

  たとえば、「男を目撃した時、雨が降っていた」とする目撃者の証言に対し、弁護側は日照時間や降雨量などを証拠提出しようとしたが退けられたという。弁護人は「裁判は生き物。事前に争点を整理しても、新たな証拠が必要になる」と話す。

  また、保釈が手続き開始後にずれ込んだため、十分な打ち合わせができなかったとも訴える。手続きは昨年11月16日〜12月28日の計5回行われたが、男が保釈されたのは12月22日だった。刑事事件に詳しい別の弁護士は「争点整理には証拠収集の機会と時間の確保が欠かせない」と指摘する。

  最高裁によると、手続きが適用され、今年8月までに終結した裁判は150件。このうち、被告が否認したのは81件で、初公判から判決までの期間は平均約1・3カ月、開廷回数は平均4・1回だった。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000610130004