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2006年10月10日(火) 14時46分

<大阪トヨタ>架空取引で販売実績水増し、4容疑者を逮捕毎日新聞

 トヨタ自動車系の販売会社「大阪トヨタ自動車」(本社・大阪市福島区、旧大阪トヨペット)が、中古車を社員らに販売したように装って販売実績を水増したとして、大阪府警は10日、同社の中古車担当の元部長、藤田俊夫容疑者(54)=兵庫県西宮市=と社員らの計4人を、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕した。府警は、同社本社や中古車販売センターなど計8カ所を家宅捜索。架空取引が組織ぐるみで長年にわたり続けられていたとみて、実態解明を進める。
 他に逮捕されたのは、▽片山耕史郎(51)=大阪府枚方市▽山本大輔(36)=同府高槻市▽野島貢(43)=同府枚方市——3容疑者。4人とも「販売実績を作りたかった」などと容疑を認めているという。
 調べでは、藤田容疑者らは02年4月〜03年2月、中古車の販売実績を上げるため、中古の普通乗用車4台を、社員やその家族に販売したように見せかけ、近畿運輸局大阪運輸支局などに虚偽の名義変更を登録した疑い。車両は実際には支店などで保管・展示されていた。府警は、02年2月〜05年4月の期間に同様の手口で架空販売された普通車が、この4台を含め計15台あったことを確認している。藤田容疑者は当時、中古車販売を統括する立場にあり、他の3人は府内の同じ支店に勤務していた。
 同社は先月25日、社内調査の結果を公表し、大阪運輸局に報告。今年3月までの過去5年間、府内の計14店舗で、軽自動車221台、普通車17台の架空販売が行われた。関与した社員は111人に上る。販売台数のノルマを達成するために行われたという。
 軽自動車については車庫証明のいらない町村に住んでいる人が買ったように見せかけて虚偽登録するケースもあり、府警は車庫法違反の可能性もあるとみて調べる。
 大阪トヨタ自動車は、トヨタ自動車が全額出資する子会社。今年3月期の売上高は約870億円。同社経営企画部広報グループは「今回の事態を厳粛に受け止め、捜査には最大限協力してまいります」とのコメントを発表した。【小林祥晃、久木田照子、遠藤孝康】
(毎日新聞) - 10月10日14時46分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061010-00000055-mai-soci