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2006年10月06日(金) 00時00分

HD DVD(えいちでぃーでぃーぶいでぃー)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 もうはるか遠い昔の出来事のようですが、ビデオにはVHSとベータという2つの規格がありましたワン。これらは激しい規格争いを経てVHSが勝利を収めたのですが、これと同じような争いが次世代DVDの規格でも起きようとしています。ひとつはブルーレイディスク、もうひとつが今回のHD DVDです。

 HD DVDは東芝とNECが共同で考えたAOD(Advanced Optical Disk)という仕様をベースに考えられた、次世代DVDの規格のひとつです。現行のDVDの規格を定めたDVDフォーラムから後継として承認されています。ディスク容量は読み取り専用のROMだと片面1層は15GBで2層は30GB、読み書き可能なRWだと20GB、40GBとなります。

 HD DVDの最大の強みは現行DVDとの互換性が高いことですワン。まるきり同じというわけではありませんが、メディアの構造など同じ作りの部分が多いのです。そのおかげでDVDを作るときに使っていた設備が流用でき、経費を安く済ますことが可能です。つまり、メディアやハードを安価に提供しやすいわけですな。

 一方、ブルーレイは次世代DVDと言われることが多いですが、現行DVDとの互換性はほとんどありません。しかし、互換性がないというのは次世代DVD規格のプレーヤーで旧DVDが読み込めないというわけではありません。これは前にお話したとおりです。

 HD DVDもディスクを読み取るレーザーは青紫色レーザーなので、現行のものとは違うのです。また、HD DVDとブルーレイディスクの両方が読み込めるプレーヤーを製造すると発表しているメーカーもありますし、今度の企画戦争はいったいどうなるのか、興味深いところですワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20061006nt10.htm