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2006年10月06日(金) 22時18分

命が担保…消費者金融17社、保険金300億円受領読売新聞

 金融庁は6日、消費者金融会社が借り手に加入させている「消費者信用団体生命保険」について、初の実態調査の結果を発表した。

 2005年度は大手を中心に17業者が契約し、借り手の死亡に伴って消費者金融側が受け取った保険金は計302億円、件数は延べ5万1997件に上った。

 借り手の加入者数は延べ1344万人で、無担保無保証の融資に対する加入割合は約95%に上る。

 借り手の「命を担保」に保険金を受け取っているとの批判が強い「自殺」に伴う支払額は、「死因不詳」を除けば2番目に多い43億円で、件数は4908件と9・4%を占めた。1件あたりの支払い保険金額は病死・事故は62・3万円だが、自殺は87・1万円と多かった。

 少額の支払いなどでは、死亡診断書の提出を省くことができるケースが多いため、半数以上の2万7207件(52・3%)で死因は判明していない。死因がわかっている中では、「病死」が件数、額とも最も多く105億円、1万6847件(32・4%)、3番目は「事故」で11億円、1788件(3・4%)だった。

 死因がわかっている分に限ると、「自殺」の割合は、19・8%となる。04年度の人口動態統計(20〜59歳)では、死亡原因のうち自殺が15・29%を占めているが、金融庁は、「一般的な割合と比較して、借り手の自殺が多いか少ないかという判断は難しい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20061006i315.htm