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起訴状によると、小嶋被告は平成１７年１０月、同社が販売した分譲マンション、グランドステージ藤沢（神奈川、ＧＳ藤沢）について、姉歯被告の構造計算書が偽装だと知りながら顧客に部屋を引き渡し、その販売代金約４億１４００万円をだまし取ったとされる。
手錠に腰縄姿で入廷した小嶋被告は、以前より一回り細くなり、散髪した髪の多くが白髪となり、すっかり老けた外見に。白のワイシャツにノーネクタイ、黒のスーツはヨレヨレだった。
毛利裁判長から職業を聞かれると「元会社役員です」とかすれた声で答え、裁判長が「無職ということですね」と聞き返すと「はい」と、ぼそっとした声で返事した。
伏し目がちで観念したかのようにも見えたが、詐欺の罪状認否を問われると息を吹き返したように「私はそのような犯罪を行ったことは一切、ございません」と、オジャマ節で完全否認をしてみせた。
検察側は、ＧＳ藤沢の部屋を顧客に引き渡す前に小嶋被告は構造計算書の偽装を知っていたと関係者の証言を交えて説明したが、小嶋被告は時折、つばを飲み込む以外は、じっと手元を見つめたままだった。
ZAKZAK 2006/10/05