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2006年10月05日(木) 00時00分

人気かばん「一澤帆布」複雑“復活”…店舗再開ZAKZAK

 「新生・一澤帆布」は、信太郎氏と約5年前までかばん製造に携わっていた四男、喜久夫氏(55)が始める。店舗は旧店舗を使用し、当初は25種類ほどの、手提げかばんなどの定番商品から販売を始めるという。

 一時、従業員がいなくなった一澤帆布だが、現在は販売員や職人を雇用。従業員は22人まで回復し、店舗近くの工場での生産も再開した。

 さらに近畿圏にある別の縫製工場を「第2工場」とし、帆布や金具などの材料、製造技術を提供。委託生産を行うことで、両工場合わせて日産300個程度のかばん製造が可能になったため、再開を決断したという。

 製造部門を統括する喜久夫氏によると、品質は以前より向上しており、今後は修理などにも応じる予定。喜久夫氏は「最近の一澤帆布のデザインは不要な飾りが多く、私とおやじが作ったものからかけ離れていた。原点に戻る」とする。

 騒動は平成13年に、会長だった父親が死去し、その後、兄弟で別内容の遺書の存在が明らかになったことから勃発(ぼっぱつ)した。昭和58年から社長を務めていた信三郎氏は、「信太郎氏と四男に、合わせて約3分の2の株を持たせる」という遺書の無効を求め提訴したが、16年に最高裁で敗訴が確定。17年に社長を解任された信三郎氏は、移籍した職人らとともに、はす向かいに新ブランド「一澤信三郎帆布」を、今年4月に立ち上げた。

 一澤帆布の再開について、信三郎氏は「品物の良さで競い合い、答えはお客様が出してくれると思います」とコメントを出した。 

ZAKZAK 2006/10/05

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_10/t2006100527.html