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2006年10月03日(火) 00時00分

亀田疑惑のシナリオ…“延期”望む2つの動機ZAKZAK

 亀田陣営は2日、フアン・ランダエタ(ベネズエラ)との初防衛戦の延期を発表した。亀田は先月29日のスパーリング中に左まぶたを切り、8針を縫って全治1カ月と診断されたという。今後、12月中旬以降の年内開催を目指す。

 「29日に防衛戦が延期されると関係者から聞いたので、30日に『敵前逃亡か? 再戦延期の衝撃情報が!』という記事を自分のブログ(拳論)に載せたんです」と語るのは格闘技ジャーナリストの片岡亮氏。以前も亀田陣営の発表前に「亀田はフライ級から階級を下げて空位の王座決定戦に出る」とブログで“予言”し的中させた人物だ。

 亀田は防衛戦に備え、9月中旬にメキシコから呼んだ相手とスパーを始めたが、その様子は非公開。下旬に第2次スパーを行うことは一部スポーツ紙が報じただけだった。負傷した29日の日本人ボクサーとのスパーについては、大半のボクシング担当記者があずかり知らないものだった。

 片岡氏は「世界戦前のスパーは、営業面から考えると宣伝材料で公開したり、情報を出すのが普通。でも今回は、専門誌関係者でさえも何も知らされなかった」という。

 29日のスパーはヘッドギアをつけて行われたという。だが、「本来、試合前でけがを防止するためにヘッドギアをつける。その上から殴られて8針も縫うなんて話は前代未聞だ」と業界関係者の誰もが驚いた。

 2日の会見には協栄ジムの金平桂一郎会長だけが出席、病院名や医師名を消した診断書を公表した。金平氏は「本人はかなり落ち込んでいる」として、会長自身の判断で亀田を欠席させた。

 片岡氏は「そもそも会見に亀田本人が出なかったことが一番おかしい。ずっと批判されているのだから、中途半端な説明では、またいろいろ勘ぐられる」と話す。診断書の医師名などを伏せるのは、よくあることだが、第三者が裏付けのとれる情報は何も明らかにしなかったことになる。

 片岡氏は再戦延期を大胆に推論する。

 亀田陣営は8月の王座獲得の直前、「10月に地方でノンタイトル戦をやって年末に防衛戦をやる」とのプランを明かし、TBSが大みそかに世界戦を中継する構想を持っていた。

 「あまりに無謀なスケジュールなので、支援者との間に地元関西で興行を行う約束でもあるのかと勘ぐっていた。それが亀田騒動で、再び首都圏で世界戦を組まなければいけない状況となった」(片岡氏)。

 初防衛が成功する保証もなく、TBSとの交渉も膠着(こうちゃく)。9月27日にTBSの井上弘社長が「大みそか世界戦はやらない」と明言し、完全に構想は消滅した。すると、今度は一部スポーツ紙に12月上旬の「亀田のけんか祭り」をぶち上げた。

 「大みそかがなくなれば、無理して短期間に2興行やる必要はない。8月からの2カ月で、亀田がランダエタの技術に追いつくだけの成長を見込めなかったことも考えられる。事実、間隔が空いて有利なのは亀田の方だ」(片岡氏)

 亀田側には、興行的な都合と亀田の技術面という2つの理由から、防衛戦を延期したい“動機”があるようにみえる。片岡氏は「勘ぐられないためにも、亀田は担当医同席のもと会見で傷を見せるくらいの説明をすべきだった」と語る。

 さらに、12月の防衛戦さえ微妙な状況だという。最近のボクシング界では、王者が負傷などすると、すぐに暫定王者決定戦が組まれる傾向が著しい。

 今年の日本人関係だけでも、WBCSフライ級王者の徳山昌守が、5月末に進退保留を表明しただけで暫定戦が組まれ、10月9日にはWBCLフライで嘉陽宗嗣が、11月7日はWBAミニマム級の高山勝成、12月にはWBAフライ級の坂田健史が、いずれも暫定王座決定戦に挑むのも王者の負傷が原因。亀田の場合だけ、WBAがけがの回復をじっくりと待つのも奇妙な話といえるのだ。

 亀田陣営は元来、3階級制覇を目標に掲げ、Lフライ級に長く留まる意志は持っていない。「WBAが暫定王座決定戦を組めば、ランダエタが同級2位の選手などと闘う。もしランダエタが敗れたら、亀田がLフライ級に残る大義がなくなり、タイトル返上もしやすくなる」(同)。

 今回のケースも亀田陣営の“逃げ”の姿勢が新たな批判の種となっていることだけは間違いない。 

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ZAKZAK 2006/10/03

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