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2006年10月02日(月) 11時36分

事前にドナーの血液型確認 愛媛の臓器売買事件 山形新聞

 愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院が実施した生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、売買を仲介したとされる松下知子容疑者(59)=臓器移植法違反容疑で逮捕=が事前に、臓器提供者(ドナー)の女性(59)に血液型を尋ねていたことが2日、愛媛県警の調べで分かった。
 県警は、松下容疑者がドナーの女性と移植を受ける山下鈴夫容疑者(59)=同容疑で逮捕=の血液型が一致し、ドナーとして適合することを確かめた上で、臓器提供を依頼したとみて経緯を調べている。
 一方、手術を担当した医師がドナーの女性と手術前に会ったのは、検査時の1回だけだったことが判明。
 日本移植学会の倫理指針は、ドナーが提供を強制されていないか家族以外の第3者が確認するなど慎重な作業を求めており、県警は、女性と山下容疑者の関係を確認していなかった病院側の対応に問題がなかったかどうかも調べる。
 調べや担当医の話によると、女性は松下容疑者に「血液型は何」と尋ねられ、自分の血液型を答えた。その後の昨年夏ごろから、松下容疑者は女性に再三、臓器提供を求めるようになった。
 女性は手術の約1カ月前、両容疑者と病院へ来て「わたしの腎臓を(山下容疑者に)あげてください」と話し、病院側は検査で血液型などがドナーとして適することを確認した。その後は担当医と会うことがないまま、手術数日前に入院、昨年9月28日に移植が実施された。
 担当医は、生体移植を600回以上手掛けたというが「ドナーの病歴などは調べるが、(身元確認は)基本的に自己申告。戸籍謄本などでドナーを確認したことはない」と話している。
 女性は術後に胆石が見つかり手術。現在は別の病院に入院している。
 県警は2日午後にも山下、松下両容疑者を送検する。

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=IBR&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006100201000233