2006年10月02日(月) 00時00分

ミク友７０人で清掃・中区（朝日新聞）

　　インターネット上で知り合った横浜市内に住む会社員や学生ら約７０人が１日、同市中区の関内駅近くの繁華街で、ごみ拾いをした。ネット上でいろんな情報を交換するうちに、「地域のため」に動き出した。

　　７０人は交遊関係を広げるネット上の会員制サービス「ｍｉｘｉ」（ミクシィ）を通じて集まった。内部には、スポーツや趣味の話などの情報を参加者が交換する様々な「コミュニティー」があり、２０代を中心に人気を集めている。

　　今回は、横浜市内の飲食店や観光スポットの情報などを交換する「Ｉ　ｌｏｖｅ　Ｙｏｋｏｈａｍａ」というコミュニティー（会員約２万７千人）に、「花火大会のあとの広場が汚い」「大好きな横浜に何か恩返しがしたい」という書き込みがあったのをきっかけに、企画されたという。

　　チラシの作成や告知、区との交渉を有志が分担。参加者もコミュニティーで募った。

　　当日は、中区役所から、ほうきやちりとりなどを借りて清掃を開始。路上や植え込みには、吸い殻、空き缶に加え、折れ曲がった傘や自転車のチューブもあり、参加者からは「何でこんなに多いの」との声も。約１時間半で２０袋分を集めた。

　　代表を務めた横浜市泉区に住む会社員佐藤勇さん（２６）は「横浜が好きという地元愛で、多くの人が集まってくれた。ネットを利用した新しい地域活性化の方法として、これからも続けていきたい」と話した。

（石原孝）

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000610020003