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2006年10月02日(月) 11時19分

ドナーとは検査時1度だけ 腎移植の担当医、手術前 愛媛の臓器売買事件山形新聞

 愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院が実施した生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、手術を担当した医師が臓器提供者(ドナー)の女性(59)と手術前に会ったのは、検査時の1回だけだったことが2日分かった。
 日本移植学会の倫理指針はドナーについて、提供を強制されていないか家族以外で移植に無関係な第三者が確認することや、危険性の説明が必要とするなど、移植医療全般で慎重な作業を求めている。
 徳洲会病院がドナー女性と患者の山下鈴夫容疑者(59)=臓器移植法違反容疑で逮捕=の関係を確認していなかったことは既に判明。愛媛県警は関係者から事情を聴き、手術前の対応に問題がなかったか調べる。
 担当医によると、ドナーの女性は手術の約1カ月前に山下容疑者、仲介した松下知子容疑者(59)=同容疑で逮捕=の2人と病院へ来て「わたしの腎臓をお兄さん(山下容疑者)にあげてください」などと話し、検査で血液型が一致するなどドナーとして適することを確認した。
 その後は担当医と会うことがないまま、手術数日前に入院。昨年九月二十八日に摘出、移植手術が行われたという。
 担当医は、生体移植を600回以上手掛けたというが「ドナーの病歴などは調べるが、基本的に自己申告。戸籍謄本などでドナーを確認したことは1度もない」と説明。「どこの病院もそんなチェック態勢はない」と話している。
 女性は術後に胆石が見つかり手術。現在は別の病院に入院中。
 県警は2日午後にも山下、松下両容疑者を送検する方針。

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=KNG&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006100201000010