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2006年10月02日(月) 23時15分

ネットTVに共通入り口 「ポータル」に各社が共同出資朝日新聞

 国内の主なテレビメーカーが来年2月、テレビでインターネットを通じたサービスを受ける際の共通ポータル(玄関)サイトを設ける。テレビとパソコンが接近する中で、米国のパソコン関連企業が家電分野への進出を図るのに対抗し、家電に強い日本勢が団結して「ネットテレビ」の世界標準を目指す。

アクトビラのロゴマーク

 松下電器産業、ソニー、シャープ、東芝、日立製作所などの共同出資会社「テレビポータルサービス」(TVPS)は2日、サービスの名前を「acTVila(アクトビラ)」にすると発表した。

 ポータルの利用は無料で、視聴者はポータル経由でニュースや買い物など生活関連サイトに入る。買い物などの決済にはクレジットカードを使う。07年度からは動画配信も始まる。TVPSはコンテンツ(情報の内容)の指針を作り、有害サービスを排除する。

 視聴者が利用するにはネット対応のデジタルテレビとブロードバンド(高速大容量通信)への接続が必要。各メーカーはリモコン操作で済む対応テレビを増やす。

 ネットテレビはすでに製品化されており、ポータルサイトも松下の「Tナビ」やソニーの「TVホーム」があるが、知名度が低いうえにコンテンツが不足し、普及していない。TVPSはアクトビラに統合することで使い勝手をよくしたい考えだ。技術の仕様も広く公開するが、海外に仲間が増えるかどうかが普及のカギを握る。

 経済産業省もTVPSを後押ししている。パソコンでマイクロソフトとインテルという米ウィンテル連合に心臓部を握られ、日本勢は組み立てメーカーに甘んじたという苦い経験の反省からだ。

 アップルコンピュータも映画配信を足掛かりにテレビとの融合を目指している。「パソコン化するテレビ」と「テレビ化するパソコン」が競い始める中で、アクトビラはテレビの命運を左右することになりそうだ。

http://www.asahi.com/business/update/1002/129.html