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2006年10月01日(日) 17時07分

<臓器あっせん>売買仲介者と患者を逮捕 初立件 愛媛県警毎日新聞

 愛媛県宇和島市住吉町2の総合病院「宇和島徳洲会病院」(貞島博通院長)で昨年9月行われた生体間腎臓移植手術に絡んで、臓器を売買したとして、同県警生活環境課は1日、レシピエント(移植を受ける患者)の水産会社役員、山下鈴夫容疑者(59)=同市中沢1=と、売買を仲介した同社社長、松下知子容疑者(59)=同=の2人を臓器移植法違反容疑で逮捕した。臓器売買を禁じた同法違反での立件は、97年10月の施行後初めて。松下容疑者は容疑を大筋で認めているという。
 県警は同日、同法違反容疑で同病院を家宅捜索した。執刀医や病院関係者が売買あっせん行為にかかわっていないか、慎重に捜査する。
 調べでは、山下容疑者は、松下容疑者の経営する水産会社の役員。山下容疑者が糖尿病で移植を必要としていることを知っていた松下容疑者は、昨年夏ごろ、知人の貸しビル業の女性(59)=松山市=に「腎臓を提供してくれる人を探している」と持ちかけ、手術後、現金30万円と普通乗用車1台を渡した疑い。松下容疑者は女性に約200万円の借金があり、この女性に対し「ドナーになってくれたら300万円を上乗せして(500万円を)返す」と約束し、女性はドナーとして、左の腎臓の摘出手術を受けることに応じたという。
 手術は昨年9月28日に同病院で行われ、成功。左の腎臓の移植を受けた山下容疑者は翌10月31日に退院した。病院の説明によると、当初は山下容疑者の妻が腎臓を提供する予定だったが、妻が体調を崩したため「妻の妹」が、代わりにドナーになったと認識していたという。実際にドナーになった女性は現在、入院中。提供を受けた山下容疑者とは面識がなかったとみられる。
 貞島院長は会見で「ドナーが本当に“妻の妹”だったかの確認はとっていなかった。しかし、金銭の授受などの不正行為に、思い当たる節はない」と話し、病院側の関与を否定した。また執刀医も「身に覚えがない。全く分からない」などと、ドナーが「替え玉」だったことについて関与を否定した。
(毎日新聞) - 10月1日17時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061001-00000017-mai-soci