2006年09月30日(土) 19時03分

あげたい焼き「商標権侵害してない」（朝日新聞）

　五所川原市のたい焼き店の経営者が、油で揚げた同店の名物「あげたい」と似た商品を販売されて商標権を侵害されたとして、コンビニ大手ローソンに５００万円の損害賠償を求めた訴訟の第１回口頭弁論が２９日、青森地裁（斉木教朗裁判長）であった。

「あげたい焼き」などと名付けて販売したローソン側は、このネーミングについて「たい焼きを揚げた商品であることを表現しているに過ぎず、商標権は侵害していない」と争う姿勢を見せた。

　訴えたのは、同市の「あげたいの店」を経営する神千代茂さん（６０）。訴状によると、同店は７８年ごろから油で揚げたたい焼きを考案し発売。９２年には「あげたい」の商標登録を出願し、９５年に登録された。

　ローソンによると、同社は０５年８月中旬、たい焼きを油で揚げた商品を「あげたい焼き」と名付け、青森県内の店舗で販売開始。神さんからの抗議もあり、同年９月中旬には「揚げ・たい焼き」と名前を変えて、１２月末まで販売したという。

　神さんによると、「あげたい」は店の売り上げの８割を占める。「大手にとっては大した額ではないかもしれないが、私たちにとっては死活問題」と憤っている。

http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000609300005