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2006年09月30日(土) 06時03分

向井夫妻の出生届、品川区に受理命令スポーツニッポン

 米国人女性が代理出産した双子の出生届を東京・品川区が受理しなかったことを不服として、格闘家の高田延彦(44)とタレントの向井亜紀(41)夫妻が起こした家事審判で29日、東京高裁は同区に出生届を受理するよう命じた。同様の悩みを抱える夫婦に光を差し込む歴史的な司法判断。向井は「涙が止まらなくなってしまいました」とコメントした。

 高田・向井夫妻の思いが、固く閉ざされた扉をこじ開けた。2人は03年11月、米国ネバダ州で、代理出産で双子の男の子をもうけ、翌年1月22日に品川区に「実子」とする出生届を提出した。同区役所は預かりとして法務省の判断を仰いだが、同年6月9日に不受理の通告を受けた。

 夫妻はこれを不服として処分の取り消しを求める申し立てをしたが、東京家裁は昨年、申し立てを却下。このため夫妻側が抗告していた。

 関西地方在住の日本人夫婦が同様のケースで国と最高裁まで争い、昨年11月に不受理が確定した経緯もあった。それだけに今回の家事審判の成り行きが注目されていた。

 東京高裁は29日の決定で「ネバダ州の裁判所が向井さん夫婦と子供の親子関係を認める判決を出しており、この裁判結果は日本でも承認される」として、東京家裁の決定を取り消し、品川区に出生届を受理するように命じた。

 関係者によると、向井は都内の自宅で待機して高裁からのファクスを待った。届いたA4判43枚の「判決文」に「言葉が見つからない」と感激していたという。29日夜には自身のブログに「このファクス用紙だけでも、宝物にして棺桶(おけ)まで持っていきたい気持ちです」と喜びを書きつづった。さらには「非常に強い孤独感を感じていた私たちに、司法という場にも、理解を示してくださった方がいたことを大切にし、より丁寧に暮らしていきたいと思います」と続けた。

 区側が特別抗告する可能性もあるが、画期的な高裁の判断であることは間違いない。向井は司会を務める大阪・朝日放送の「朝だ!生です旅サラダ」(テレビ朝日系)に出演するためこの日夜大阪入り。30日の放送でどんなコメントを出すか注目される。
(スポーツニッポン) - 9月30日6時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060930-00000018-spn-ent