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１０月１日に経営統合する阪急ホールディングス（ＨＤ）と阪神電気鉄道は、阪急西宮北口駅と阪神西宮駅（ともに兵庫県西宮市）を結ぶ新しいバス路線を設け、早ければ１０月２８日の鉄道ダイヤ改定に合わせ、運行を始める方針だ。利用者の「目に見える統合効果」の第１弾にしたい考えで、鉄道やバスの共通回数券も発行していく。
２９日の両社取締役会に諮り、承認される見通し。両駅の直線距離は約２キロしかないが、これまでは阪急のバス、阪神のバスとも、相手グループの駅前に直接乗り入れておらず、西宮市が改善を要望していた。
鉄道とバスのそれぞれの共通回数券は０７年度中にも導入する。鉄道の回数券だと、同一料金区間が１割程度安くなる。大阪—神戸間で競合するＪＲ西日本を意識し、こうしたサービスで、スピードで優位に立つＪＲに対抗する。
また、阪急ＨＤと阪神は資金調達なども一元化する。阪急ＨＤは、完全子会社の「阪急フィナンシャルサポート」が金融機関からの資金調達や、ＨＤ傘下の余剰資金の扱いを一手に担っており、これに阪神も加わる。社員の融合を図るため、部長級の人事交流も近く始める。