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2006年09月29日(金) 21時09分

「優勝しても阪急にセール認めません」 阪神社長朝日新聞

 「阪神(百貨店)でずっとやってきたので、やはり阪神で、となる」

阪神梅田駅に登場した宝塚歌劇のポスター=29日、大阪・梅田で

記者会見の後、握手を交わす阪急ホールディングスの角和夫社長(左)と阪神電鉄の坂井信也社長=29日午後、大阪市北区で 

 2位の阪神タイガースと首位の中日ドラゴンズとの3連戦が始まる2時間ほど前。阪神電気鉄道の坂井信也社長は大阪市内の阪急ホールディングス(HD)本社で開いた記者会見で、タイガースが逆転優勝しても、阪急百貨店が「優勝記念セール」を名乗った売り出しをすることは、認めない考えを示した。

 経営統合とはいえ、阪急側の事実上の買収なのに、阪神首脳から示された「こだわり」。今夏から続く統合協議で、阪急側が「ドル箱」のタイガースを幅広くビジネスに活用したい、という意向を伝えていたにもかからわずだ。

 統合の成果を急ぐ阪急側は「ビジネスチャンスを、なぜみすみす逃すのか。ファンの感情ともずれている」といらだつ。一方の阪神側には、村上ファンドからの救済者といっても、「長年のライバル」だった阪急側がオーナー然と振る舞うことを嫌う雰囲気があり、両社の温度差が統合協議に微妙な影を落としている。

 かつての競争の激しさを示す逸話は数多い。全国高校野球選手権大会(当時は全国中等学校優勝野球大会)の第1回大会は1915年、阪急沿線の豊中グラウンド(大阪府豊中市)で開かれた。それが阪神の働きかけもあって、第3回から阪神沿線へ移転。第10回からは阪神甲子園球場での開催となった。

 本業の鉄道は大阪—神戸間を並行して走っており、大阪・梅田にある系列百貨店も、長年、地域1番店と2番店として競ってきた。

http://www.asahi.com/business/update/0929/191.html