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2006年09月28日(木) 12時01分

不正アクセス詐欺:交換ソフトで流出 会社員のPCから、ID・暗証番号盗む /栃木毎日新聞

 ◇1000万円詐取
 インターネットの銀行サービスで他人の預金を不正に引き出したとして、不正アクセス禁止法違反などの罪に問われている埼玉県川口市安行領根岸、無職、冨永貢被告(34)=長野地裁で公判中=が、真岡市内の40代の男性会社員の口座から約1000万円を引き出した疑いがあることが27日までの県警生活環境課の調べで分かった。会社員が同サービスを利用する際のID・暗証番号が、パソコンに入れたファイル交換ソフトにより外部に流出したとみられる。【山下俊輔】
 ◇冨永被告、再逮捕へ−−県警
 同課は長野県警と連絡を取りながら、容疑が固まり次第、冨永被告を同法違反や私電磁的記録不正作出・同供用などの疑いで再逮捕する方針。
 調べでは、冨永被告は今年4月ごろ、みずほ銀行のインターネットバンキングを利用していた会社員のIDや暗証番号を入手。会社員になりすまして不正アクセスし、預金約1000万円を100万〜150万円に分けて、不正に購入するなどした約20の架空口座に振り込んだ疑い。
 IDと暗証番号は、会社員のパソコンからファイル交換ソフト「ライムワイヤー」を介してネット上に流出したものらしい。同被告は、コンビニエンスストアのATMなどで10万〜50万円ずつ引き出し、遊興費などに使っていたとみられる。
 被害に気付いた同銀行が今年5月、真岡署に被害届を提出し、生活環境課が振込先の架空口座などを捜査。長野県の事件で、共謀者として逮捕された埼玉県鳩ケ谷市、無職、岩井順一被告(33)名義の口座が見つかった。岩井被告は当時、警視庁に逮捕されており、不正アクセスとの関与も追及したところ、冨永被告が浮上した。
 冨永被告は、同じ手法で八十二銀行(長野市)でインターネットバンキングを利用していた男性会社員の口座から約95万円を引き出したとして、今年6月、共謀者2人と共に同法違反などの疑いで逮捕。また、石川県内の男性の口座からも約53万円を詐取したとして、逮捕されている。

9月28日朝刊
(毎日新聞) - 9月28日12時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000143-mailo-l09