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2006年09月28日(木) 00時00分

元被告“執念”実る…警察官の公務中の証人日当は違法ZAKZAK

 警視庁と千葉県警の警察官が勤務中に道交法違反事件の公判に証人出廷し、裁判所から日当を受け取ったのは給与と「二重取り」などとして、裁判費用を負担させられた元被告が27日、警察官5人と東京都、千葉県に不当利得分約1万4000円と慰謝料など約440万円の支払いを求めて東京地裁に提訴した。

 原告は非政府組織(NGO)代表の男性。

 訴状によると、男性は「自動車ナンバー自動読み取り装置」(Nシステム)による読み取りを防ぐ赤外線吸収カバーをナンバーに付け、2001−02年に東京都内と千葉県内で車を運転。

 赤外線を反射、吸収する物の取り付けを禁じた東京都道路交通規則などに違反したとして摘発され、道交法違反罪で起訴された。

 東京簡裁で開かれた公判では、警視庁の警察官3人と千葉県警の警察官2人を証人尋問し、うち3人はそれぞれ日当3500円を受け取り、残る2人は拒否した。また5人は勤務先から同簡裁に出頭したが、自宅からの交通費をもらった。

 男性は最高裁で罰金刑が確定、訴訟費用約1万8000円を支払わされた。「情報開示請求を繰り返し、証人出廷が公務中と確認した。日当の受け取りや交通費の水増しは違法」と話している。

ZAKZAK 2006/09/28

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006092839.html