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2006年09月28日(木) 03時11分

<成年後見>問題契約の司法書士 候補者名簿から削除毎日新聞

 東京都文京区の司法書士(50)が男女計3人と交わしていた契約内容に問題があるとして、社団法人「成年後見センター・リーガルサポート」は27日、同司法書士を財産などを管理する後見人候補者名簿から削除した。これにより、事実上後見活動ができなくなる。この司法書士は、成年後見契約などを結んだ女性(77)から1年半で約500万円を受領し、「報酬が法外」と返還を求められていることが、毎日新聞の取材で明らかになっている。
 リーガルサポートは、同司法書士が都内の男女計3人と交わしていた契約で、▽定額報酬以外の日当を加算している▽リーガルサポートに未報告▽依頼人の判断能力の検討が不十分——などの問題があったとして、名簿から削除した。同司法書士は「3件はいずれもきちんとした契約で問題はない」と釈明したが、認められなかった。
 この名簿は、リーガルサポートを通じた任意後見活動に利用されるだけでなく、法定後見人を選任する家庭裁判所にも提出される重要な資料。リーガルサポートは28日にも家裁に削除を通知し、家裁の名簿からも削除するよう求めるほか、今後除名処分も検討する。
 毎日新聞の調べでは、同司法書士は77歳女性から月3万円の定額報酬に加え、さまざまな日当などの加算で計498万円を受領した。当初、女性からの返還請求にも「契約に問題はない」と拒否。しかし、リーガルサポートの仲介による和解交渉で、27日までに420万円を返還することで女性側とほぼ合意した。
 同司法書士は86年に事務所を開設。00年から昨年まではリーガルサポート東京支部副支部長を務めて利用普及に推進し、今春には成年後見の実務ハンドブックを出版している。【成年後見取材班】
 ■ことば 「成年後見センター・リーガルサポート」
 成年後見センター・リーガルサポート 成年後見制度開始前年の99年、日本司法書士会連合会が中心になって設立した社団法人。50の支部を持ち、全国の約1万7000人の司法書士のうち、約3800人が参加しており、成年後見人の養成・紹介や、制度に関する相談を行っている。
(毎日新聞) - 9月28日3時11分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000019-mai-soci