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国土交通省は２８日、三菱ふそうトラック・バス（東京都）に対し、トラックの緩衝装置に亀裂が生じる不具合に関するリコール（無料の回収、修理）が遅いとして、自動車交通局技術安全部長名で業務改善指示を出した。同省は８月にもトヨタに業務改善指示を出したばかり。
三菱ふそうトラック・バスは同日、自社のふそうＫＣ−ＦＵ４１０ＳＺなどの大型トラックの緩衝装置に亀裂が生じる不具合が見つかったとしてリコールを届けた。
国交省によると、平成１７年４月にトラックの緩衝装置の一部に亀裂が生じる不具合が見つかったが、同年６月、三菱側は「継続検討中」としてリコールをしなかった。
同社はサービスキャンペーンを行い、定期検査時に亀裂をチェックする方法で対応していたが、同年１１月、亀裂を発見できなかったトラックの緩衝装置が破損するトラブルがあり、検証を経て今年５月にリコールを届け出ることを決めた。
しかし、リコール届け出まで４カ月かかっていることから、国交省は三菱ふそうトラック・バスの対応は不具合発生から原因究明期間が必要以上に長く、リコール制度の趣旨に反するとしている。
(09/28 19:03)