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2006年09月28日(木) 21時27分

<司法修習>落第者が3倍以上増加 最高裁も「原因は不明」毎日新聞

 司法試験の合格者が専門知識を学ぶ「司法修習」の卒業試験の落第者が今年は107人に上り、前年の31人から3倍以上増加したことが28日、分かった。落第率も前年の2.6%から7.2%に急増し、いずれも最高裁に記録が残る過去10年で最悪の数字となった。最高裁は「原因は分からない」としているが、法曹関係者からは「司法試験の合格者数を増やしたことで、質が下がっているのでは」との懸念が出ている。
 司法修習は、司法試験合格者が裁判官、検事、弁護士になるための専門知識や実務などを学ぶ。今年は昨年4月から1年半の研修を受けた1493人が卒業試験を受験し、不合格者が10人、合否の判定が留保された人が97人に上った。6科目の論文と面接試験が行われ、「刑事弁護」の論文で合格水準に達していないと判断された修習生が46人と最も多かった。
 卒業試験の落第者は、以前は毎年ゼロから数人だったが、修習期間が2年から1年半に短縮された00年秋には19人に。司法改革の一環で合格者数が増えたのに伴い、700人前後だった修習生数も同年ごろから年々増加し、卒業試験受験者が約1200人になった04年には落第者が46人になり、落第率も急増していた。
 卒業試験の不合格者は、法曹資格を得られないまま修習生を辞めなければならない。合否が留保された修習生は追試を受けて合格となるケースが多い。【木戸哲】
(毎日新聞) - 9月28日21時27分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000152-mai-soci