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休眠中の株式コンサルタント会社を買い取って、上場予定の企業の株などを販売すると偽り、現金をだまし取っていたとして、警視庁捜査２課は２８日、住所不定、無職大徳匠容疑者（３８）ら２人を詐欺容疑で逮捕した。
２人は２００４年８月〜今年３月の間、未公開株や新規公開株の販売話をもちかけ、全国の投資家約４５０人から計約１３億円をだまし取っていたとみられ同課で裏付けを急いでいる。
調べによると、２人は０４年７月、休眠会社だった「エンゼルキャピタル」（東京都中央区）を買い取ったうえ、同年１１月〜０５年１０月、東京都国分寺市内の無職女性（７３）ら９人に、実際には株券を持っていないのに、「新規公開株を購入しませんか。大手証券会社に特別なルートがあって簡単に入手できます」などとウソを言い、株券の購入代金計約３０００万円を振り込ませた疑い。
大徳容疑者は名簿業者から買い取った投資家名簿を元に、「元本保証」などをうたって、約５０人の社員に電話勧誘させていた。
投資家には、株券の「預かり証」だけを郵送。「利益が出た」と偽っては、次々と別の銘柄の株券の購入を勧める手口で、投資家に金を渡さないようにしていた。