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2006年09月27日(水) 08時01分

携帯各社、法人向け端末強化 「ブラックベリー」も上陸朝日新聞

 携帯電話の国内契約数が1億台に近づき、個人向け市場が飽和しかけている中で、携帯各社は法人向け市場の開拓に力を入れる。NTTドコモが26日、北米のビジネスマンに広く使われているキーボードつきの多機能携帯電話端末「ブラックベリー」を発売。KDDIやソフトバンク傘下のボーダフォンも来月の番号持ち運び制開始をにらみ、ビジネス向け新端末を年内に投入する。

26日に日本での営業が始まった携帯情報端末・ブラックベリー。添付ファイルの内容を画面に表示できる

 ドコモが売り出す「ブラックベリー8707h」は、カナダの携帯情報端末大手、リサーチ・イン・モーション社製。ブラックベリー利用者は北米を中心に600万人を超えるが、日本には初上陸だ。カメラはついておらず、「iモード」も使えないが、海外出張先でも使え、パソコンのメールの添付ファイルも受信・転送できるなどビジネス用途に応えられる機能が特徴だ。

 端末のみでは発売せず、法人営業部門がシステムとセット販売するドコモは「外資系を中心に数十社から1400回線の注文がある」という。

 欧米ではキーボードつきの多機能携帯を「スマートフォン」と呼び、ビジネス用に普及するが、日本での需要は伸びていない。ドコモが米モトローラと開発し、昨年投入した大型液晶画面の「M1000」もさほど普及していないようだ。

 携帯端末の高機能化が進む日本では「ブラックベリーを使い慣れた社員がいる外資系企業には一定の需要が見込めるが、日本企業への普及は未知数」との声もある。

 だが、PHS最大手のウィルコムがマイクロソフトと共同開発した多機能端末「W—ZERO3」のヒットに刺激され、法人市場を狙う動きは活発だ。個人契約の1人あたり通信料収入が減っているため、携帯電話の契約者の1割程度にとどまる法人の潜在需要を当て込んだ面もある。

 KDDIは最大20人のグループ間で音声や画像などを送受信できる法人向け携帯端末「E03CA」(カシオ製)を12月に投入する。ボーダフォンも、マイクロソフトの基本ソフトを搭載した台湾製スマートフォンを年内に売り出す予定だ。KDDIの小野寺正社長は「番号持ち運び制による法人市場の流動化は好機だ」と意気込む。

http://www.asahi.com/business/update/0927/058.html